それでもオジさんはバスを釣りたい!

36歳、バス釣りブーム世代のオジさんが、「年10回くらいしか行くチャンスがない、だからこそ絶対に釣りたい!」という切羽詰まった気持ちで“釣り”という趣味を語ります。

“釣り”とは?

“釣り”なんだから、たくさん“釣れる”釣りをしたい!
…でも、バスフィッシングでは、「このタックルで釣りたい!」という欲も出てくるものです。

例えば、

好感度で軽いカーボンロッド…ではなく、ペナンペナンで重いグラスロッドに、

バックラッシュ知らずの最新鋭リール…ではなく、サミング必須のオールドリールを付け、

3inchのワーム…ではなく、オリザラを投げる、みたいな
非効率の極みのようなタックルをワザと使いたい。

言ってしまえば“釣り”自体が非効率。たくさん魚を獲るなら“釣り”よりも“投網”や“仕掛け網”の方が効率的。飽食の時代に、漁師以外の人が釣りをする必然性はない。趣味としての釣りは、音楽や絵画と同じく“文化”に括られるはずなのですが、“食”と結びつきやすい故、“釣れない”釣り、“釣れても食べない”釣りはなかなか理解されません。

何より、こうやって小難しく“釣り”を再定義しなくてはいけないのは、釣れない末期症状かもしれませんね…。

センドウタカシ a.k.a. ニンジャについて

いよいよ牛久沼解禁ですね!…といっても別に冬季禁漁だった訳ではなく、たまやボートが営業を再開した、ということなんですが。

トゥイッターで検索かけると、既に50UPのブタバスが釣れてるようで…あー、釣り行きたい。

しかし、3月は繁忙期かつ娘の世話もあり、バス釣りに行ける兆しが見えず、ひたすら釣り動画を見まくって悶々とする日々です。

 

「釣りニンジャのぶらぶら旅」なんて全話10回以上見てるかも…元々ファンだったんですが、昨年の夏にガイドをしていただき、そこからさらに大好きになってしまったニンジャことセンドウタカシさん。


釣りニンジャのぶらぶら旅 日常から非日常へ!?釣り人はまだ夢を見られるか?ノイズィーと水面とカスミバスの巻き(615)

年に数回しか釣りに行けない超ホリデーオジさんアングラーの気持ちと家庭の事情を分かってくれる懐の深さ。でも、自分の釣り、つまりプロとしての仕事に対しては超ストイックで真面目でクレバーで…(ガイド後にアマゾンプライム陸王2016を見ましたが、超ロジカルかつテクニカルかつ気迫溢れる試合運びにシビれました)。私の愚問にも全て丁寧に優しく答えてくださり、しかも「明日も釣りできるんだったらココに来た方がよいですよ」と霞水系シークレットオカッパリポイントまで教えてくれました。「お客さんには今日だけじゃなく今後もずっとバス釣りを楽しんでほしい」という心遣いに感激しきりです!

あと、とにかく話が面白い!!ここには書けないような業界裏話の数々に何度爆笑したことか…真夏にハードベイト縛りという無謀なお願いをしたので釣果は一匹のみ(アイコンにもしていますが、3DSクランクニンジャカラーで釣れたのが嬉しい!)でしたが、本当に楽しかった!

ガイド料は決して安くはないと思いますし、殊関東だとダブルスコアは難しいかもしれません。興味がない人にとっては理解不能かもしれませんが、一日の充実感、満足感が半端ないので、もう夏休みの定番にしたいくらいです、ニンジャさんのガイド。今釣りに行けない時期もガイド料を貯める時期だと割り切ってしまおうかな…。

市ヶ谷で浮かれ鯉

最近Amazonで買った「浮かれ鯉 7尺」を持って市ヶ谷へ。

GINSUI(ギンスイツリザオセイサクショ) うかれ鯉 2.1×3 210

GINSUI(ギンスイツリザオセイサクショ) うかれ鯉 2.1×3 210

 

 

結果、3時間で10匹。一番大きいのが55cmくらい。スレがかりも何匹かあった。

 

最初の1時間はタナ合わせ、ガン玉の調整に手こずってしまった。

ガン玉は付け替えが面倒なので、やはり板オモリを使うのが良さそう。

浮かれ鯉は7尺を買ってしまい、短すぎたかなーとか、思ったより細い竿で心配だなーとか思っていたけど、全然大丈夫。ぶん曲がっても「お、折れるー!」とはならない。安心感がある。

釣り堀だと距離も必要ないので、取り回しが良いのが一番!

明日晴れたら釣りだ。

バス釣りブーム世代の方々なら、分かってくれるはず。タイトルは奥田民生の「コーヒー」の歌詞です。どうやら今も民生は釣りをしているそう。ちょっと嬉しい。

で、明日は釣りに行けるかもしれない。牛久沼リベンジに行きたい。

 

牛久は僕にとって、一日やってBOSE or 50UPという極端なフィールド。ここのところBOSEの方が圧倒的に多く、「君、ウォーキングしながらドブでルアーを洗うのが趣味なの?」と言われても反論できない。でも、いくら可能性が低くても、50UPを夢見ちゃうんだよなー。カバーの質や量が好みっていうのもある。

バスはもはや幻の魚になった。

僕が小学5年生のころ、日本に空前のバス釣りブームが起こった。茨城に住んでいた僕は、自転車で10分も走れば野池があったり利根川があったりと、バス釣りをするには最高の環境だったので、一気にのめり込んだ。確か、最初の一匹を手にするまでは半年以上かかったと思うが、その後はたくさんバスが釣れた。別に釣りが上手かったわけではないけど、とにかく野池にも利根川にもたくさんバスがいた。

 

中学生になると、朝4時に起きて野池で釣りをしてから部活の朝練に行っていた。小遣いやお年玉は全て釣り具につぎ込んだ。村田基信者だった僕は、「もっともっとバスは釣れる」を見てIGハイスピード1582Fとスコーピオンクイックファイアを買った。中通しの白い竿と白いリールは釣り場で注目の的だった(はず?)。誇らしげにコンパクトなテイクバックでサイドキャストを決め(たつもりになって)、魚がかかったら必ず「フィーッシュ!」と叫んでいた(今では中通しの竿は釣具業界から消滅している。ミラクルジムが“商売上手”であることに、あの頃の僕は気付かなかった)。

 

あれから20年以上経って、僕は大人になり定職についた。結婚して子どももいるが、バス釣りも細々と続けている。クイックファイアは捨ててしまったが、当時同じくらい欲しかった“赤メタ”を中古で買った。3年前に、子供の頃からの夢だった50アップをキャッチできた(at 牛久沼)。昨年の夏には、バスプロにガイドをお願いして人生初のバスボート体験もすることができた。きっと、バス釣りを通して、まだまだたくさんの初体験をすることができるに違いない!

 

でも…とにかくバスが釣れない…。一時期爆発的に増えたブラックバスだったが、池の水を全部抜いて駆除するまでもなく、自然に減少していった。今では“幻の魚”と言いたくなるくらい、関東にはバスがいない。

 

そして、仕事をしている僕には釣りに行く時間もない。二カ月に1回行けたら良い方、年に10回行けたら御の字だ。そんな数少ない、貴重な釣行で、BOSEはあまりにも悲しい。「悲しくなんかないさ、ウォーキングは健康にも良いし、水面(みなも)を眺めているだけで日頃の悩みが消えていくじゃないか。釣れても釣れなくても、楽しい釣り!」…という自己暗示も、そろそろ効き目がなくなってきた。

 

とか、なんだかんだ言ってやっぱり釣りが好き。これからは魚種問わず色んな釣りに挑戦したりこのブログを書いたりすることで、新たな釣りの楽しみ方を開拓していきたいと思っています。